下水処理施設と汚泥処理施設が併設されている「宝神水処理センター」。
川や海の水質汚染も防ぎ、公共用水域の水質保全に役立っている施設の働きを見学してみませんか。
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海や川の水質汚染や大雨による浸水被害を防ぐ、
水処理センターの役割を施設見学で確かめてみよう。
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家庭や工場などで使って汚れた水をそのまま川や海に流すと、水質汚染の原因となります。
また、大雨が降り街中に水があふれ出すと、床下浸水や床上浸水などの被害が発生することもあります。
名古屋市の水処理センターには、こうした水質汚染や大雨による浸水の被害を防ぐ役割があります。
宝神水処理センターでは、この水処理センターの役割を、実際の見学やガイダンスを通じて学べる施設見学を随時実施しています。
家庭や工場などから出た排水の水質浄化を通じて、ラムサール条約に登録されている藤前干潟や庄内川をはじめ、周辺地域の環境保全に貢献している水処理センターの役割を、実際に見学しながら確かめてみませんか。
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処理施設の遠隔操作や管理を行う中央管理室
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流入口から沈砂池に入る処理前の汚水
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下水内のゴミを取り除くスクリーン |
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沈砂池から予備エアレーション
タンクに汚水を送るポンプ
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圧力をかけた空気を汚水にに吹き込む
予備エアレーションタンク
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微生物を利用して汚れた水をきれいな水にして川に放流する
「下水処理施設」を見学しよう
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名古屋市内全体で処理されている下水は、1日に約120万トンで、そのうち約10万トンがこの宝神水処理センターで処理されています。この水の量は25mプールに換算すると、約400杯分に相当します。
宝神水処理センターでは、下水道から集められた生活排水や工業排水を「物理的処理(重たい浮遊物などを沈殿させて除去)」、「生物的処理(細菌類や微生物たちの働きで汚れを分解)」、「化学的処理(消毒薬を注入して処理水を消毒)」を組み合わせて処理しており、最終的に周辺環境への影響を抑えたきれいな水として、川に放流されるまでの水処理のプロセスを見学できます。
見学の途中には、処理中の水の透視度を確認できるポイントが4ヶ所設けられており、処理過程によってどのように水が変化しているのかを実際に確かめることもできます。 |
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エアレーションタンク
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空気が吹き込まれる活性汚泥と汚水
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処理後のきれいな上澄み水が集められる最終沈殿池
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最終沈殿池上澄み水の透明度測定 |
消毒殺菌後に検査
する放流水採水器 |
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全ての処理を終えた水は
消毒・殺菌を経て庄内川に放流 |
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出典:宝神水処理センターパンフレット(名古屋市上下水道局)
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下水処理で発生した汚泥を脱水・焼却処理して、
再資源化を図る「汚泥処理施設」も併せて見学しよう。
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下水処理施設では、汚れた排水をきれいな水に処理していく過程で沈められた汚れ(汚泥)が大量に発生しており、それは汚泥処理施設に集められて、適切に処理されています。
「宝神水処理センター」は、下水処理施設と共にその後の汚泥処理施設も併せて見学できる名古屋市内でも数少ない施設です。
この汚泥処理施設では、下水処理施設で集められた水分が約99%の汚泥から水分をしぼって、残った汚泥のかたまりを燃やして灰にしていく汚泥処理の行程を見学できます。
ここで処理されて灰になった汚泥は、別の施設に運ばれて、掘削残土改良材の原料として有効にリサイクルされています。
ちなみに、汚泥の焼却時に発生した排ガスも、処理装置でクリーン化されて放出されています。
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