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名古屋市営地下鉄名城線・名港線の車両基地として、定期的な各種検査や修理、改造工事を行う名港工場。
2005年に環境ISO(ISO14001)の認証を取得しているこの工場を見学して、環境に配慮した整備作業を実際の現場で確かめてみましょう。
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※下の工場内作業風景は名古屋市交通局日進工場を撮影した参考写真です |
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クレーンを使い台車と車体を分離 |
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台車の分解検査 |
車体の傷、汚れの検査 |
「名古屋市営地下鉄工場見学のしおり」より |
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車両部品の再資源化率は70%以上、調整のため削った車輪の鉄くずもリサイクル |
名港工場では、環境ISOにおける事業活動(車両整備活動)で取り組む環境目的・目標として、「安全で快適な車両の提供」「有機化学物質等の使用量抑制の推進」「廃棄物の発生抑制と減量化・リサイクルの推進」「車両用フロンの適正管理」等を設定しています。
特に、車両部品をリサイクルする再資源化率は2008年度には73%を達成しており、80%、90%の達成に向けた努力が続いています。
これだけでなく、形がゆがんだり傷のついた車輪を削り直す「車輪削正」の作業で発生する鉄くずについても、回収して再資源化が図られています。 |
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車輪削正装置を使った車輪の補正 |
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車軸の検査 |
モーターの分解検査 |
「名古屋市営地下鉄工場見学のしおり」より |
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車両故障によるトラブル発生0件を実現した、
全工程で「安全・確実」を徹底している整備作業。 |
修車工場では、8年以内の期間ごとに車両の主要部分を取り外して徹底的にオーバーホールを行う「全般検査」や、4年または走行距離60万kmを超えない期間のいずれか短い期間ごとに車両の主要部分を分解して行う「重要部検査」が行われています。
検査工場では、3ヶ月を超えない期間ごとに車両の主要部分の状態及び機能について行う「月検査」や、6日を超えない期間ごとに、車両の主要部分の状態及び機能について行う「列車検査」が行われています。
この工場では常に車両の異常発見、故障対策において「安全・確実」が徹底されており、車両故障等による遅延等で乗客に迷惑を及ぼす有責故障発生件数0件を達成しているそうです。
こうした徹底した安全を追求する万全の点検・整備が行われる環境がしっかり機能しているからこそ、地下鉄が毎日安全に運行できているのですね。普段は見る機会がない、こうした施設を見学すると地下鉄のことがもっと好きになるかも知れませんね。 |
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