異常気象による水害も多発しています。
町内会の役員同志で勉強のために施設見学しておくことも
これからは、重要なことかもしれません。
ルールに従って見学希望の旨を知らせてみてください。
対応していただけます。(ECOドコ担当者)
|
|
熱田区、中川区、港区の一部の家庭や工場、施設などから出る汚れた水をきれいに処理している千年水処理センター。
周辺地域の水質汚染や大雨による被害を防ぐだけでなく、水資源リサイクルや堀川の水質浄化にも役立っているこの処理施設の役割を見学してみませんか。
|
|
|
|
下水管から集められた汚水 |
雨水流入ゲート |
|
|
汚水・雨水沈砂地 |
家庭や工場から出た汚れた水や雨水が、
きれいに処理される仕組みを確かめよう。
|
下水とは家や学校、工場などで使って汚れた水(汚水)と、雨水を合わせたものです。特に家庭から出た生活排水や、工場から出た工業排水等の汚水には、様々な汚れやゴミ、有害な物質などが含まれている場合があるので、そのまま放流すると川や海の水質汚染につながります。
千年水処理センターもこうした下水を処理してきれいな水にしている水処理施設の一つで、ここでは周辺の家庭や工場などから集められた下水が、きれいな水になっていく処理工程を実際に見学することができます。
また、大雨が降った時には、近隣にあふれないように大量の雨水をポンプで汲み上げて河川に排水しています。
比較的住宅地に近い場所にあるこの施設では、3ヶ所に脱臭装置を設置して可能な限り施設外に臭いを出さないように配慮しています。 |
|
|
|
最初沈殿池(外観) |
最初沈殿池(内部) |
|
|
|
大きく表示 |
名古屋市内で唯一採用されている高速エアレーション
沈殿池を使った処理方式を見学しよう。 |
下水をきれいな水に処理する方法として、名古屋市内の水処理センターでは、微生物を利用して水の汚れを取り除く「標準活性汚泥法」が行われています。
この方法はまず、「沈砂池」で大きなゴミや砂を取り除きます。次に「予備エアレーションタンク」で空気を吹き込み、下水の腐敗を防ぎながら油脂の除去や臭気の発生を防止します。
そして、「最初沈殿池」にて沈みやすい浮遊物を時間をかけて取り除きます。続いて「反応タンク(エアレーションタンク)」内で下水と水中の汚れを栄養分として吸収して繁殖する「微生物を含む活性汚泥」を空気の力によって混合します。
最後に、「最終沈殿池」で活性汚泥を沈殿させ、上澄みの水を集めて薬品で消毒してから処理水として放流する方法です。
千年水処理センターでは、この「標準活性汚泥法」の処理工程のうち、「反応タンク」と「最終沈殿池」に相当する工程で、これらの機能を兼ね備えた「高速エアレーション沈殿池」が採用されています。
ここで使われている水中エアレータは、名古屋市内で唯一この千年水処理センターだけで採用されている珍しいものです。 |
|
|
高速エアレーション(外観) |
|
|
ブロワ3機 |
高速エアレーション 活性汚泥 |
|
|
|
高速エアレーション 上澄み水 |
高速エアレーション 上澄み水 |
|
|
中央管理室 |
|
|
|
千年水処理センター全景
(千年処理場パンフレットより) |
|
工業用水や堀川の水質浄化にも利用されるきれいになった
処理水を見てみよう。 |
一般的に下水処理施設できれいになった処理水は、近隣の河川に放流されています。
千年水処理センターでは、この処理水を主に堀川に放流していますが、一部を工業用水道の原水として再利用しています。その際に、通常の下水処理では除去できない非常に小さな粒子を、高速凝集沈殿池で沈殿分離除去してから、辰巳浄水場(千年分場)に送っています。
家庭や工場から出た汚水をきれいな水にしながら、再び工場で利用できる水にすることで、「水資源のリサイクル」にも役立っています。
また、天然の河川とは水の流れが異なり深刻な水質汚染が問題となっていた堀川の水質浄化にも、放流される処理水が利用されています。
このように環境保全にも役立つ水資源のリサイクルや、水質浄化に使われる環境保全に役立っている処理水も、施設の見学を通じて実際に確かめてみてください。 |
|
|
堀川放水口 |
|
処理水を堀川へ放流 |
|
高速凝集沈殿池(全景) |
|
|
高速凝集沈殿池 上澄み水 |
辰巳浄水場(千年分場) |
|
ページの先頭へ戻る |